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詐欺110番|騙された時の対処法

マルチ商法とは?友人・知人から勧誘された時の断り方

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マルチ商法とは
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マルチ商法とは?友人・知人から勧誘された時の断り方

マルチ商法を友人や知人から勧誘された時の対策、断り方と体験談のまとめです。

マルチ商法とは?

マルチ商法は、基本的に口コミで商品やサービスを販売するビジネスで、MLM(Multi Level Marketing、マルチレベルマーケティング)とかネットワークビジネスと呼ばれます。

入会時に商品を購入し、会員になるとピラミッド構造の組織を持つことになります。

流れとしては

①Aさんが商品のメーカーもしくはサービスの提供者と契約し、入会後に商品やサービスを購入します。

②Aさんは、BさんとCさんを勧誘します。そしてBさんとCさんも入会、商品やサービスを購入します。

③BさんはDさんとEさんを、CさんはFさんとGさんを勧誘します。そしてDさんとEさん、FさんとGさんも入会、商品やサービスを購入します。

という風に、会員が増えるごとにこのピラミッドが大きくなっていきます。

ピラミッドの上の方の会員は、自分の下の会員が増えれれば増えるほど、紹介料と売り上げの利益が入ってきます。

この配分やピラミッド構造の作りは、その会員組織によって異なりますが、基本的には自分の下のピラミッドが大きくなる、つまり会員が増えることで、より多く稼ぐことができるわけです。

マルチ商法は合法なのか違法なのか?

実はマルチ商法は合法で、違法ではありません。

あくまでも目的は商品・サービスの購入であって、バックマージンは二次的なものだからです。

それではなぜマルチ商法といえば、悪徳商法と詐欺のイメージがついているのでしょうか?

実際に国民生活センターに寄せられた相談で、マルチ商法に関する相談件数は2018年では、9759件にも及びます。

それらの相談のうち30代~50代までのそれぞれの世代が約9%なのに対し、20代が40%を占め、次に60代以上が23%と若者と高齢者が騙されやすいという統計もあります。

その原因はマルチ商法の勧誘の仕方、販売方法、そして解約、返金についてのトラブルがほとんどなのです。

例えば次のような例です。

商品自体に価値がなく、お金を稼ぐ目的である

・勧誘者がことさらに稼げることをアピールする

・リスクを言わない

・強引に契約をさせる

・言葉だけで書面の契約を交わさない

・お金がない場合、消費者金融や闇金を紹介する

強引に契約を迫ることは連鎖販売取引法に違反しますし、リスクを言わないのは消費者契約法・特定商取引法の不実告知に当たります。

マルチ商法で稼げる人はほんの一部です。

全員が稼げるわけではありません。

マルチ商法の本当に怖いところは家族、親戚、仲の良い友人たちが勧めてくる可能性が非常に高いということです。

勧誘される方は、怪しいと思っていても非常に断りづらい状況になります。

やる側はお金と時間を失うだけでなく、人間関係に大きなダメージを与える可能性が高いです。

・マルチ商法の被害に遭ったときの対策、対処法は?

①クーリング・オフ制度を利用する
連鎖販売取引(マルチ商法)の場合は20日間(特定商取引に関する法律 第40条)。

②中途解約制度を利用する
商品の引き渡しから90日以内であれば契約解除できる(特定商取引に関する法律 第40条の2)

③専門家や専門機関に相談する
国民生活センター、弁護士、司法書士、警察など

参考:『特定商取引法ガイド』

マルチ商法の勧誘・トラブルの体験談まとめ

実際に悪徳マルチ商法に勧誘された方の体験談のまとめです。実際に悪徳マルチ商法に勧誘されたり、騙された人たちのリアルな体験談を掲載しました。どのような状況で、どうやって騙されたかまたは断ったのか、ぜひ参考にしてください。
マルチ商法

浄水器や基礎化粧品を先輩に勧められて怖い思いをしました

(Tさん、岩手県・女性・30代後半)

詐欺にあった年:2003年
相談した人:家族
最終解決済み

私は現在フリーランサーとして生活しています。

性格的にはおとなしく、人からはよく優しいと言われます。

誰かと喧嘩したり、トラブルを起こすこともありません。フリーランサーになる前はパティシエでパン屋さんで、働いていました。

そのパン屋さんで働いていた先輩に急に「〇〇ちゃんに話したいことがあるの?。」と言われました。

その人のことはそれまで素敵な方だな、お話したいなと思っていたので嬉しく感じました。

彼女の自宅に招かれて、最初は普通の会話だったんですが、だんだん浄水器や基礎化粧品を私にすすめてきてこわく感じました。

でも、私も話にのらずその日はそれで終わりました。

後日、とあるファミレスに呼ばれて最初は2人だけだったのに、男性2人を呼びつけられ、契約書にサインをさせようとされました。

夜だったので怖く、逃げるようにしてタクシーで帰りました。

彼女にはその後も悪びれる様子もなく、職場であっても普通に振る舞っていてびっくりしました。

私は彼女に2人で会う機会を作り、友情関係を利用して物を売りつけようとするのは詐欺だ。とはっきり言いました。

それからは彼女は私にすすめてきませんでした。

職場で感じの良い人と思っても素性がわからないときがあります。

私のように怖い思いをしないように、個人的に会う時は誰かと一緒にいた方がいいと思います。

どんな関係性でもきっぱりと断ることも大切だと思います。

会社の同僚からマルチ商法に誘われて

(Mさん、大阪府・女性・20代後半)

詐欺にあった年:2016年
相談した人:なし
最終解決済み

普通の会社員をしている20代の女です。

事務仕事なので、とくに派手な生活でもなく、地味に暮らしていました。

地元からも離れていたこともあって、周りに親しい友達や家族もおらず、会社仲間くらいしか出会いはありませんでした。

そんなときに、会社の同僚の一人から飲みに誘われました。

いつものことなので飲みに行ったら、なぜか二人きりで居酒屋の個室でした。

不思議だなと思っていたのですが、そこで切り出されたのがマルチ商法への勧誘でした。

ノルマがあるから商品を買って欲しい、その商品は品質はいいから損はさせないと言われました。

そのときは断れたのですが、なんどかそんなことがあり、押しに負けて購入することを了承しました。

ですが、お金を渡してからもなかなか商品が届かず、ずっと待っていました。

やっときたと思ったら言っていたものとは全然違うものを渡されました。

最初は試供品、次買ったらお得になるのだと後出しのように告げられ、いやいや試供品の値段ではなかっただろうと言ったのですがそれがここのルールだからと言われてしまい、取り合ってもらえませんでした。

それからも次はいつ買うのかという催促や、別の商品を売ってこようとして、そんな詐欺みたいなものは買えないと断りつづけました。

買ったのだから会員だとも言われて会費だなんだと請求されそうになりましたが、それについては書面を書いてなかったので免れました。

ただ、やはり個人を介しての買い物などは危険だと思いましたし、マルチ商法って怖いなと感じました。

せっかく仲の良い同僚ともこれで疎遠になりました。すぐになんでも信用してはいけないと感じました。

ウォーターサーバーのマルチ商法詐欺で弁護士に相談

(Rさん、東京都・女性・20代後半)

詐欺にあった年:2017年
相談した人:弁護士
最終解決済み

1歳の娘がおり、専業主婦をしています。

独身時代はフリーターでアパレル業で働いていたり、喫茶店のキッチンで働いていました。

性格は割と社交的な方で初対面の人ととでも仲良くなれます。

詐欺被害にあったのは独身時代、友人からの紹介で初めにウォーターサーバーを数台買えば月に固定の収入が入り簡単に資産運用ができると言う話でした。

初めて聞く内容で正直不安で心配でしたが当時仲良かった友人達が次々と誘われて行っていたので、周りがやっているなら自分のもきっと大丈夫だと思ってしまいクレジットカードをきってしまいました。

それから数ヶ月は言われていた通り収入がはいっていたのですが、1年しないうちに振り込まれなくなってしまい、ウォーターサーバーの借金はのこったまま。

これはまずいと思い、すぐにウォーターサーバーの会社の社長にまで電話をしたのですが逃げたようで一向に連絡がつきませんでした。

これ以上ウォーターサーバーの支払いをしたくなかったので弁護士に相談をしました。

そしたらやはり詐欺案件で、社長は未だに消息不明ですがクレジットカード会社とも和解ができ、2年にかけようやく解決する事が出来ました。

このような詐欺もあるので、少しでも怪しいと思ったら絶対に誰か信用できる人に相談した方が良いと思います。

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